芦田晋作の三文レビュー

音楽、映画、小説、漫画などを三文でレビューします。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

"2人のストーリー"YUKI

ありふれたもの、かけがえのないもの、失ってはじめて気がつくもの。 ばらばらになっていたものにひとつずつイコールを付けて結んでいる。 結ばれたものを声にすると歌になっていた。

"一握の砂"石川啄木

"たまもの"神蔵美子

平凡な人生を写真と文章だけで編集、脚本、主演、演出、監督した。 いや、ダイナマイト自殺した母親を持つ男を愛することが平凡なはずがない。 「"神様この人を幸せにして下さい"という気持ちになった わたしはその時"家族"になりたいと思っていた」

"グーグーだって猫である"大島弓子

"飛ばしていくよ"上原ひろみ 矢野顕子

二人の女が獲物を取り合っているのか。 それとも二台のピアノが二人を追い立てる獣なのか。 それとも二人の女が二頭の獣なのか。

"願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃"西行

"総理の値打ち"福田和也

国民の窮地ではなく、政治家がまだ窮地に立っていない。 まだ利権は大量に残っており、国債がデフォルトしかけ、領土を侵されかけ、国民が拉致され、経済が衰退し、年金制度が破綻しているだけである。 まだ値打ちのある総理は出てこない。

"Hollywood"Madonna

"ルポ コロナ禍で追いつめられる女性たち"飯島裕子

国民を守るためにいると思っていないだろうか。 いくら女性の失業者が増えても、女性の路上生活者が増えても、女性の自殺者が増えても、女性が死に場所を探していても、女性が幡ヶ谷のバス停で殺されても、献金にも選挙にも来ない者を守りたいとは思わない。…

"ある帰宅"佐伯一麦

"天 18"福本伸行

死に方を見せるという生き方があることを教えてくれた。 大がかりでありながら裏庭に散歩に行くようでもあった。 「死ぬ日は生まれる日にまさる。弔いの家に行くのは酒宴の家に行くのにまさる。そこには人皆の終りがある。命あるものよ、心せよ。」(コヘレ…

"The Arrival"マイケル・ナイマン

"imagine"ジョン・レノン

この歌からみんな離れていく。 この歌は鳴り続けている。 この歌にみんな戻ってくるまで。 Everyone goes away from this song. This song keeps ringing. Until everyone comes back to this song. Tout le monde s'éloigne de cette chanson. Cette chanso…

"機動戦士ガンダム12話" シャア・アズナブル

"ナンバー吾"松本大洋

松本大洋が描いた"imagine"に耳を傾けている。 全てはNo.王の企みで、自らの虹組という武力集団をNo.吾に壊滅させるというラストなのかと思い、いやNo.王だけが人間になってNo.吾を返り討ちにするのかとも思い、いや真のユートピアとは人間が全滅した地球で…

"月夜の浜辺"中原中也

"顔"松本清張

顔を見たのか教えてくれ。 この顔を覚えているのか教えてくれ。 このまま俳優を続けていいのか教えてくれ。

"ぽっぽや 鉄道員"高倉健

"ルリユールおじさん"いせひでこ

少女がフランス語を一つ教えてくれる。 「もう一度つなげる」という意味の動詞で、「修復師」「製本」という使い方もするのだという。 どこの国にも優しい言葉の使い方はあるものだ。

"ゲゲゲの鬼太郎"クレモンティーヌ

"風に吹かれて"エレファントカシマシ

「あたりまえに過ぎ行く毎日に 恐れるものなど何もなかった」 家を出るのは世に自らの才覚を問うためである。 世の中に戦いを挑む者は、風が吹いているところでしか生きられない。

"人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ"寺山修司

"There was a time"Guns 'n Roses

17年待った甲斐があった。 英雄は帰還すると玉座に座った。 他の世界中の全てのボーカリストが彼のために空けておいた椅子である。

"Merry Christmas Mr. Lawrence" 坂本龍一

"はじめての中国語"野村邦近

友だちができるとその国の言葉を覚えたくなる。 友だちの国を悪く言われると肩身が狭くなる。 友だちになるのはそれも覚悟の上である。

"窓ぎわのトットちゃん"黒柳徹子

"ロックンロールが降ってきた日"

「号泣だよ 畳を掻きむしった」 甲本ヒロトが自分の生まれた日について話している。 「それは小学校までしか経験してない男の子にとってさ ものすげえ勇気なんだよ だって0点でいいんだもん 運動もできなくていいんだ 喧嘩も弱くていいんだ 性格も悪くていい…

"四季"ヴィヴァルディ

"現代の国語"第一学習社

文科省による来年度の現代国語の学習指導要領で「評論文など実用的な文章を載せ、小説、物語、詩、短歌、俳句などの文学的な文章は除く」としたのだが、第一学習社だけが「羅生門」や「夢十夜」などを載せ、しかもそれが検閲を通ったために他のライバル会社…

"ひとつだけ"矢野顕子