芦田晋作の三文レビュー

音楽、映画、小説、漫画などを三文でレビューします。

"現代の国語"第一学習社

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文科省による来年度の現代国語の学習指導要領で「評論文など実用的な文章を載せ、小説、物語、詩、短歌、俳句などの文学的な文章は除く」としたのだが、第一学習社だけが「羅生門」や「夢十夜」などを載せ、しかもそれが検閲を通ったために他のライバル会社は疑義を呈し、教育委員会はこの教科書を採択していいのかと文科省に問い合わせるなど、混乱が生じている、という。

文学を捨てたいのなら捨てればいい。

文学の楽しさは、あなたたちから教わらなくても、欧米の政治家や俳優のスピーチ、RPGのセリフやストーリー、広告のコピー、アニメのナレーション、裁判所の判決文、漫才やコントの台本、ネットニュースの記事など、世界の隅々にすでに行き渡っているのだから、子どもたちともすぐに出会うことになるだろう。