芦田晋作の三文レビュー

音楽、映画、小説、漫画などを三文でレビューします。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

"山頭火句集"種田山頭火

これで俳句なのかという問いが聞こえる。 「まっすぐな道はさみしい」 これに何も感じないのかと答える。

"碧い瞳のエリス" 安全地帯

"これでいいのだ"筋肉少女帯

思春期の罪悪感は人から植え付けられたものだった。 「いわれなき罪によって無実の僕は13年間オリの中に閉じ込められていたのであった」 "手錠をかけに来た黒い服の人々"が、まさか同じ屋根の下に住んでいるなどとは生まれて十数年で分かるはずもないのだ。

"波" 稲葉浩志

"蒼氓"山下達郎

今夜もどこかでポップソングを口ずさんでいるのだろう。 「数しれぬ人々の 魂に届くように」 今夜もどこかでギターを鳴らしているだろう。

"ディズニーランドへ" The blanky jet city

"リッスントゥザミュージック"エレファントカシマシ

井伏鱒二が歩き、太宰治が同行した。 井の頭公園を歩けば面影が揺れる。 川上弘美が歩き、魚喃キリコが描き、宮本浩次が歌い、面影は増えていく。 【中古】Tシャツ(男性アイドル) エレファントカシマシ 新春ライブin武道館Tシャツ フロストスカイ XSサイズ …

"TWO PUNKS" THE MODS

"ふゆのさくら"新川和江

「あなたがしゅろうのかねであるなら わたくしはそのひびきでありたい」 ひらがなのうつくしさばかりでなく おもいのいさぎよさとうつくしさが かさねあわさるさくらのはなびらのように。 「あなたがうたのひとふしであるなら わたくしはそのついくでありた…

"これでおしまい" 篠田桃紅

"ボウリング・フォー・コロンバイン"マイケル・ムーア

何故アメリカは銃を捨てないのか。 「恐怖で、ものを売りたいのさ」とマリリン・マンソンは言った。 その猟奇的な風貌から事件の遠因とされ、全米から孤立させられたにもかかわらず、どの利権からも離れ、最も純粋で的確な指摘をしてみせた。 【中古】ヴェト…

"鬼平犯科帳" 凶賊 池波正太郎

"フェイシング・アリ"モハメド・アリ

ハーバード大学の卒業式で、学生たちはシンプルで感動的な詩を聞いた。 「me,we.(私,私たち)」 その世界一短い詩を口にしたのは、黒人差別の世の中で、金メダルを川に投げ捨て、懲役拒否によってアメリカで最も孤立した経験を持つ男だった。 WORN FREE ウ…

"佐竹君からの手紙" ビートたけし

"ジョランドー"レベッカ・デル・リオ

スペイン語だが、問題なく、伝わってくるものがあった。 名画の背景を知らなくても、伝わってくるものがあるように。 歌詞の和訳など、聴き惚れていれば、勝手に感性がしてくれる。 TWIN PEAKS ツインピークス "SHO573-AT WHO KILLED LAURA S/S T-SHIRTS" フ…

"藪の中" 芥川龍之介

"奇妙な果実"ビリー・ホリデイ

恐ろしい歌だが、耳をふさいではいけない。 黒い果実だけではなく、白い果実や黄色い果実が木にならずに済む世の中にしなければならない。 何のために彼女が歌ったのか分からなくなってしまう。

"鬼平犯科帳6 大川の隠居" 池波正太郎

"あ・うん"向田邦子

「あの男は生きては帰れんな」 戦時中の恋、初めての恋、先の無いと分かった恋。 「さと子ちゃんは、今晩一晩が一生だよ」 【中古】美品 21AW ファーストラスト FIRSTRUST DON'T TRY 1964-1971 KEN TAKAKURA 高倉健 Tシャツ カットソー プリント 俳優 M 黒 …

"悲しみの果て" エレファントカシマシ

"ZOO"ECHOES

知り合って間もない人に深いところまで話してしまった。 「しゃべりすぎた翌朝 落ち込むことの方が多い」 人と仲良くなるために他人の悪口を言いすぎてしまった。

"ぼくが死んでも" 寺山修司

"嫌われる勇気"アドラー

それをこちらの罪であるかのような言い方をするのはやめてください。 「課題の分離」 それはそちらが乗り越えるべき課題です。

"たとえばぼくが死んだら" 森田童子

"ベスト・オブ・マイクタイソン"マイク・タイソン

タイソンの敗戦に勝者はいなかった。 「タイソンが負けた試合の相手」がいるだけである。 時代の中心にいる者は、立ち上がれなくても、レフェリーに止められても、常に主語のままだった。 パーカー 【送料無料】マイクタイソン IRON MIKE TYSON ボクシング …

"夏が来た" 渡辺美里

"get down,get down, get down "ICE

東京のきらめきは、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノなどが作る大きな星座の一角にあった。 「街は今あのニュースのせいで騒ぎ出す 人は皆その小さな声で叫び出す 人はまたあのニュースも忘れ歩き出す」 二十歳になったら家を出ようと決めていた。

"河原のアパラ" 町田康

"蛇淫"中上健次

それでも二人は家に火をつけるのだろうか。 母親の体ではなく心を燃やしたいのではないのか。 ライターで火をつけても、彼らの幸せを祈る声が現れるわけでもないというのに。

"君はおりこう みんな知らないけど" 銀色夏生