芦田晋作の三文レビュー

音楽、映画、小説、漫画などを三文でレビューします。

"ペルソナ"中野信子

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「このころの私は、すこしでも振動を与えたら死んでしまう、さなぎのようであったかもしれないと思う 多くのことを感じすぎ、上手に吐き出すこともできず、苦しかった」と振り返るかつての中野信子は今でも世の中に多くいるのではないだろうか。

さなぎは殻から出て今の中野信子の姿を見せた。

「あなたの脳内で起こるその再構成のプロセスの中に、私の記した文字は少しずつだが確実に組み込まれていく そのことを想像すると、えもいわれぬ充実感と満足を覚える」